タイのB級グルメの代表といえば「ラーメン」でしょう。日本のラーメンショップもたくさんバンコク市内を中心に営業していますがこれは高級料理。一杯800円位しますから、一般のタイ人には「月に一回のごちそう」といったところでしょうか。それに対して半透明の米麺を中心にしたタイラーメンは一杯200円程度。毎日のランチによく登場します。ただ、最近はタイで屋台営業が法律で禁止され店内やモールでの営業を強制されていますからそれにともない値段も上がってきています。私たち庶民の感覚からすればさみしい限りです。前に住んでいたアパート近くの屋台のおばちゃんとは仲良しで、よく通っていたのですがその屋台も営業できなくなりおばちゃんもどこかに行ってしまいました。そこの娘さんが知り合いの日本居酒屋で働いていたりと地域色のあるおつきあいだったのですが、それらも法律が変わって離ればなれになってしまいました。時の流れとはいえさみしい面もたくさんあるタイの近代化です。さてタイラーメンの食べ方ですが、基本の味付けは薄味でお好みで味を調えて食べます。味付けは四種類の薬味があります。1.唐辛子入りの酢。2.唐辛子入りの醤油。3.一味。4.砂糖。以上の四種類が通常置かれています。醤油はナンプラーで独特の香りがありますがラーメンに入れると気になりません。ただ色が日本の醤油に比べると薄く入れすぎると塩辛くなってしまいます。酢はこれを入れてこそタイラーメンと私は思っていますがこの酸味がタイラーメンの特徴だと思います。皆さんのお好みにそってぜひご賞味ください。さて砂糖ですが、チャンチャイ先生も「さらっ」と入れますが私はちょっと苦手です。タイに通って10年になりますがまだラーメンに対する先入観が残っていて砂糖は入れない方がおいしいと信じてるようです。でも砂糖を入れた本当のタイラーメンのおいしさを追求したいと思っています。外国で暮らす最も大切なことの一つに「今までの固定観念を捨てること」があります。たとえばカレーは日本のカレーとは呼び方は一緒でも違う食べ物だと思えば食する楽しみも増えますが、カレーは日本の方がおいしいと思ったら世界的に有名なタイカレーのおいしさを理解できなくなってしまします。いろんな面でも新しいことにチャレンジし吸収することを大きな目的として外国で暮らすのですから、いろんなものを拒まないで興味と探究心を持って暮らしてほしいと願っています。