スリランカという国の知名度の低さには驚かされます。日本人にとって遠い国なんだろうと感じます。スリランカからは多くの方々がビジネスや勉学のために日本を訪れています。また、日本の電子機器、自動車などを中心とした精密機械産業への認知度はとても高く、日本人に対する好感度も非常に高い国です。それにもかかわらず日本人はスリランカと聞くと「どこ?」「国の名前?」「紅茶?」くらいの返事しか返ってきません。でも、そんなものかもしれません。人口2000万の東インド洋に浮かぶ島国に興味がある人は地理か歴史のマニアくらいでしょう。この数百年の間、ヨーロッパの強国に植民地支配され、プランテーション農業としてコーヒーを作らされ、支配国がイギリスになったとたんすべてのコーヒー農園を紅茶農園に変えさせられるなど厳しい植民地支配にさらられてきた国を私たち日本人が知らないのは当然かもしれません。それでもスリランカは独立後アジアの国の一つとして発展を始めています。大きなビルがいくつも建設され高速道路が通っていきます。今後も日本人とあまり盛んな交流はないかもしれませんが、日本に対してよい感情を持ち日本からたくさんのものを吸収したいと思っている小さな国があることを私たちは忘れずに、彼らにとって目標であり続けられるように進んでいかなければなりません。