タイにはいくつかのスーパーマーケットチェーンがあって私がよく行くのはBigCといわれるスーパーです。総菜、サラダ、果物、お弁当、携帯電話から電気製品、お酒、洗剤、洋服と一通りの生活必需品はここ一軒でそろいます。銀行もATMだけでなく窓口もあります。タイは日本などを中心とした先進国の良いとこ取りをしたものが多く何でも付け加えて便利なものがいろりろあります。また、デザインも斬新な近代的なお店やロカビリー、日本様式など後発国の有利さを生かして世界の新しいものに至るところでお目にかかることができます。その結果私などが寂しく思うのは古き良きタイのお店や街並みがどんどんなくなってしまっていることです。タイの法律で屋台が禁止になってトンロー駅の偶数側にあった屋台村もなくなりました。また、タイ特有の間口が2メートルくらいの小さな商店が軒を連ねた通りなどがどんどんなくなりショッピングモールができその中に飲食店街とフードコートができるようになりました。冷房が効いた店内で快適にお買い物や食事ができるようになっていっていますが、タイらしさがなくなって寂しさを感じているのは日本人のエゴでしょうか。もちろんそのぶん食費が高くなりタイ人の生活を圧迫しています。快適な生活を知れば人はそれを求めるようになります。その対価として金銭的な負担や地球環境の破壊などにつながっていった先進国の過ちを繰り返してしまうのです。でも私たちに彼らの進歩を止めさせる権利はなく結局行き着くところまでいかなければならないのかなと感じています。