日本人歯科医師の方で世界で活躍されている方々がたくさんいらっしゃいます。アメリカの大学で教授をしている先生。大学からの派遣で研究や臨床を海外で行っている先生などいろんな先生方にお会いしました。カナダで臨床教授として勤務されていた同級生のK先生が英語で患者に説明をしているのを見て「こいつが英語で患者と話してる」と驚いたことを覚えています。ワシントンD.C.のN.I.H.で研究をされていたD先生は、韓国人の研究者の方とルームシェアをしていました。まだ当時ルームシェアという言葉を知らなかった私にはそれだけでも衝撃でしたし、それを外国人の方と一緒の部屋でしている後輩にすごいと感じました。ケンタッキー州に留学していた先生はアメリカに1年も留学しているのにゴーゴーバーに行ったことがなく、一緒に町を徘徊しながら探し回ったことを思い出します。海外で暮らすということは最初は予想以上に大変なことです。言葉の壁、生活習慣の違い、いろんな困難があり電気代を払うのもガソリンを入れるのもすべてがどきどきです。しかしその困難を一つずつ乗り越えたときの達成感と喜びは自分を短時間で成長させてくれていることがよくわかります。困難に直面しそれを乗り越えることでしか得られない自信というものがあります。それをつかんだときにはきっと一回りも二回りも成長できることでしょう。ぜひそれを目指して海外勤務に挑戦してみてください。